秋留台地は秋川、平井川、多摩川に挟まれ、段丘崖や段丘面に湧水が点在する。秋留台地は水を透しにくい粘土層の上に、水を透し易い砂礫層がある。両層の境界が、段丘崖で露出したり、段丘面の地表近くに存在したりするのが、この土地に湧水が発生する理由といわれる。
秋川沿いに点在する湧水には良く知られたものが多い。が、この事情は高低差の大きい段丘崖が存在する平井川下流も同様。草花公園(あきる野市原小宮)から多摩川合流地点に向かう平井川両岸には、遊歩道が続き(北岸の一部を除き)、年間を通して川と緑を愛でながらの散策に絶好な場所。春には両岸の桜が見事。桜の季節も人で溢れることはなく、静かな花見散策が楽しめる。特に、平高橋と多西橋間の北岸には見事な古木の桜並木が続く。
一方、南岸は、遊歩道に沿って湧水が流れていたり、段丘崖から水がしたたり落ちていたり、湧水向けの側溝があったり、と、秋留台地北端ならではの光景を目にする所。草花公園にある広い池にも、近くから湧き出た水が小川となって、流れ込んでいる。
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