セッコクが見ごろ
あきる野市深沢で「あじさい山」を営む南沢忠一さん宅で、ランの一種セッコクが見ごろを迎えている(天候により早まる場合も)。樹齢100年を超すイチイの木に着生して50年。白やピンクがかった白の花が木肌を埋めるようにびっしりと咲く様は見事なものだ。
アジサイだけでなく、最近は庭のセッコクを見に来る人も増えたという。
80代半ばを過ぎても、ほぼ一人でアジサイ山の手入れをする南沢さん(86)。体の丈夫なことでは有名だが、今年初めに右足のくるぶし辺りを骨折した時には、さすがに周囲を心配させた。
ところが驚異の回復力で復活。高齢の身と今年のアジサイを案じる声が聞こえる中、ギブスの外れた3週間後にはもう山を歩いていたというから驚きだ。
目下の悩みは後継者のいないこと。同市入野の天野一郎さんが時々手伝いに来てくれるのが救いという。
今後の陽気によりアジサイの開花時期は変わるが、6月10日ごろから売店が並ぶ。