日立中央研究所庭園は春の桜の季節と、秋の紅葉の季節のそれぞれ一日、一般開放される。本年の秋の一般開放は11月13日(日)の10:00~15:00(14:30受付終了)。例年、近隣の人や遠方からの訪問者など、多くの人がこの公開日を楽しみに訪れ、自然豊かな庭園内の散策を楽しむ。
本庭園は国分寺崖線の湧水池と、それを囲む自然の木立からなる。明治後期から大正時代にかけて、国分寺崖線には、その高低差や湧水池など、自然を活かした別荘がいくつか造られた。この庭園もその一つで、当時の今村銀行頭取により造られた今村別荘が起源。日立中央研究所となってからも、この自然が保たれてきた。庭園内の湧水池は野川の源流である。
国分寺崖線上には太古から人が住み着き、多くの遺跡がある。日立中央研究所に接した公園内にも、縄文時代の住居跡(恋ケ窪東遺跡)がある。