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昭和初期の香り残る津雲邸で「雛まつり展」開催(青梅市)【街プレ倶楽部 西多摩歳時記】

イベント

●津雲邸
JR青梅線青梅駅東方の住吉神社前から青梅街道を南に下る小径沿い、延命寺や宗建寺がある、かつての青梅宿の東端にあたる場所に、趣ある門と日本建築の屋敷がある。戦前から戦後にかけて衆院議員だった青梅の名士、津雲國利(つくもくにとし)が所有していた邸宅だ。建物は京都の宮大工を呼んで施工したもので、昭和期の木造民家としては、青梅市随一のものといわれている。2014年晩秋から、金、土、日、休日に一般公開されている。
津雲家には、優れた古美術品や調度品、歴史的に貴重な書簡が多数残されており、津雲邸では、これらを定期的に展示している。趣ある建物と、見応えある展示品の双方を堪能でき、青梅宿の魅力を一層高める存在となっている。入館料は通常大人300円、特別企画展期間は500円。

●雛まつり展
2015年以降、この時期に雛まつり展が開催され、雛人形や調度品の見事さに、多くの人がため息を漏らしてきた。公家装束を正しく再現した有職雛(ゆうそくびな)、次郎左衛門の立雛、七澤屋の雛道具、天皇家から下賜された初参(ういざん)人形などに加え、本年は新たに、尾形乾山の極小雛、鈴木其一の雛屏風、永徳斎の初参人形など、希少な名品が展示される。
開催期間は2月11日(土)から4月2日(日)。金・土・日・祝日のみの開館である。開館時間は10時から16時。この期間は入館料大人500円。お問合せは、津雲邸0428-27-1260。

津雲邸門

津雲邸内部

有職雛の雛段飾り

有職雛

天皇家より下賜された新参人形

永徳斎の初参人形

鈴木甚一の雛屏風と尾形乾山の極小雛

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