「西多摩と周辺の自然と歴史を巡る旅」の本年第一弾は、「府中国府と周辺の歴史・自然めぐり」。2月24日と26日に開催された。府中の歴史的魅力は、発掘調査が現在進行形であることだ。日本最大の上円下方墳である熊野神社古墳、国衙地域中枢建物跡(大國魂神社境域とその周辺)や国司館・府中御殿跡(府中本町駅に隣接する広い更地)の本格発掘調査はともに平成に入ってから行われたもの。古くて新しい文化遺跡といえる。
参加者からは、「府中には何回も来ているが、ここは初めて。」(熊野神社古墳、国司館・府中御殿跡、ふるさと歴史館、郷土の森博物館本館、など)、という声が多く聞こえ、新鮮な歴史めぐりであったようだ。
また、府中の森博物館は、梅園もちょうど見頃。本館の遺跡出土品、府中宿から移転した建物と合わせ、府中の自然と歴史を堪能した。
参加者の多くは、西国分寺、東村山、高麗郷という東山道武蔵道や鎌倉街道上道に関係する場所の散策にも参加されていて、その繋がりを持って、府中の歴史もより実感を持って巡ることができたようだ。
西多摩と周辺の自然と歴史を巡る度
府中国府と周辺の歴史・自然めぐり
武蔵国の国府が置かれ、古代は東山道武蔵道、中世は鎌倉街道が通り、江戸時代は甲州街道の主要な宿場町として栄えた府中。府中崖線に沿って縄文時代から集落が広がり、古墳時代から飛鳥時代にかけての古墳・古墳群も点在する。近年の発掘調査により国府の輪郭が見えてきている。街プレ散策としては、国分寺、東村山、高麗郷に続き、いわば東山道武蔵路完結編。
スタート JR西府駅
・熊野神社古墳 国内最大・最古の上円下方墳。国府設置直前の権力者の墓が
・西府町湧水 府中崖線から湧く水。東京名湧水57選のひとつ。
・市川緑道 府中崖線下に続く小川
JRで移動「府中本町駅」
・大國霊神社 神話時代に遡る歴史を持つ神社。六所宮と呼ばれた武蔵国の総社。
・国衙(こくが)跡 国府の役所群跡
ランチは日本料理「歌行燈」で 海鮮ちらし膳
・高札場跡
・高安寺 藤原秀郷の居館跡とされる。
・弁慶硯の井戸
路線バスで移動
・郷土の森博物館本館 府中の歴史を知る最適な場所
・旧田中家住宅(移設再現) 府中宿を代表する商家。明治天皇もご休憩。
・郷土の森博物館梅園 60種1,000本以上の梅が咲き誇る
路線バスで移動
・高倉塚古墳
ゴール JR分倍河原駅