花の寺「塩船観音寺」でつつじ祭り1300年余の歴史を刻む古刹を彩る
アジサイ、ヤマユリ、ハギ、ヒガン花など四季折々の花が咲き、「花の寺」としても愛され続ける塩船観音寺(青梅市塩船)。
すり鉢状に境内を囲んだ15種類、約2万本のツツジが咲き誇り、ため息がこぼれるほどの絶景が楽しめる季節がやってきた。
同寺では毎年、花まつり(お釈迦様の誕生日)の4月8日から5月上旬にかけて「つつじ祭り」が行われ期間中、早咲き、中咲き、遅咲きと順に開花していく。
ツツジが咲き誇る5月1日〜5月3日はご本尊御開帳、5月3日の大祭には、真言宗修験道の柴燈護摩が焚かれ、山伏の行列、そして真っ赤になった火の中を真言を唱えながら、火渡りの荒行が行われ、その壮大さは圧巻。
ゴールデンウィーク期間ともあって、多くの来場者が訪れる。
塩船観音寺の周辺には、青梅市の霞丘陵自然公園がなだらかに広がり、周辺には史跡が多く点在。塩船観音寺は大化年間(645〜650)に若狭の国の八百比丘尼が、紫金の観音像を安置したことが始まりとされ、周囲が丘に囲まれ、「小船のような形状」であることから、「塩船」と名づけたと伝わる。
茅葺き屋根が美しい国指定重要文化財の塩船観音寺本堂(観音堂)は室町時代の建物で、安置されている「本尊十一面千手観音像」も見ごたえのある仏像。同じく堂内に安置されている鎌倉時代作の「二十八部衆」は、京都の三十三間堂に次ぐ立派なものと言われ、見学することもできる。どちらも都指定有形文化財。
信仰の山・御岳山で「日の出祭」
御岳山の頂上に座する「武蔵御嶽神社」は創建崇神天皇7年(紀元前91年)ともいわれ、古くより関東の霊山として信仰されてきた。
同神社の春の例大祭で最も大切とされる「日の出祭」は毎年5月7、8日に行われる。神社所有の徳川綱吉公奉納の御輿が行列用に特別に複製され、前後を鎧武者に警護されながら、ケーブルカー山頂駅から集落を通り300の石段を登り神社まで進む。
日の出祭
5月7日:宵宮
(19時30分~祭典/20時30分~神幸)夕闇の中、御霊代を奉戴し、御旅所まで神幸の行列が粛々と下ります。
5月8日:本祭(
9時30分~発御/10時~行列出発 )御岳平(ケーブルカー御岳山駅前広場)から、神輿を中心に神職・白丁・鎧武者・稚児の行列が、華やかかつ厳かに進みます。
お問い合わせ
武蔵御嶽神社
☎0428-78-8500
宿泊案内御岳登山鉄道
☎0428-78-8121