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コラム

~東京の森から~東京チェンソーズ

檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!

毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。

 

夏の山はハチに注意 刺されたらまずは毒を吸い出す救急

今回は夏の山に潜む、怖いお話し。主役はハチです。

社内で用意したハチ刺され一覧表。刺された数を把握する

みなさんはハチ、それもスズメバチやアシナガバチなど毒性の強いハチに刺されたことはありますか?普通のお仕事ではめったに経験しないかもしれませんが、林業ではけっこうあります。

夏の仕事である下刈りは、意図せずハチの巣に近づいてしまうことがあり、その結果刺されます。ハチは草の葉陰や腐った切り株、岩陰などに巣を作るのですが、草が密集していて気づかないのです。

ハチに刺されるとまず始めに腫れます。手の指先を刺されると、甲までパンパンになるくらい。しかしそれでも腫れるくらいならまだいいほうで、怖いのがアナフィラキシーショックといわれるアレルギー反応。ハチ毒にアレルギーがある人の10〜20%がアナフィラキシーショックを引き起こすといわれ、血圧低下、蕁麻疹、嘔吐、意識障害などの症状を引き起こします。最悪の場合は死に至ることもあるそうです。

刺されてからおよそ15分以内に症状が発生、そこからさらに15分後に亡くなったというケースもあるとのことですので、何よりも素早い応急処置が大事になってきます。

社内で用意したハチ刺され一覧表。刺された数を把握する

私たちはポイズンリムーバーという毒吸い出し器具を各自がもって仕事しています。使い方は簡単で、傷口に当てて、ポンピングすることで毒を吸い出すというもの。単純ですが、毒を抜くことで症状がかなり緩和されます。

僕は先日、スズメバチに1度に3か所刺されたのですが、ポイズンリムーバーが使えた2か所はほとんど腫れずに済みました。が、傷口が見つからず、毒を吸い出せなかった1か所は大きく腫れました。

ポイズンリムーバーはアウトドアショップや薬局で市販されていますので、必要な方は探してみてください。いくつか種類がありますが、1000円から2000円台で買えますよ。

このときは幸運にもアナフィラキシーショックにはなりませんでしたが、万一そうなったときは、迷わず救急に連絡です。また、エピペンというアドレナリン自己注射薬を打つと症状が緩和するといわれます。ただし、エピペンは市販されていませんので、使用については医療機関に相談してみてください。

さて、ハチ刺されのピークは例年7月〜9月。この時期の山歩きは要注意です。

ハチは黒っぽい色や甘い匂いに誘われる習性があるそうですので、服装や持ち物は黒を避け、また、香水や整髪料はつけない、ペットボトル飲料などはバッグの中にしまうといいようです。

コラム執筆者

東京チェンソーズ

今日も森にいます
株式会社 東京チェンソーズ
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