~東京の森から~ 東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
すっかり紅葉の季節になり、晴れた日は山の景色に目を奪われる毎日です。そんな好季節のある一日に、江東区のご一行が檜原村にいらっしゃいました。
江東区「エコリーダー養成講座」が檜原村へ 「都会の木づかい学」フィールドワーク開催
今回お見えになったのは「エコリーダー養成講座」の受講生27名。エコリーダー養成講座とは、環境学習情報館「えこっくる江東」が主催するもので、地域で積極的に環境保全活動を進めることのできる人材の育成を目標とし、学びや実践の場を提供しているそうです。今年で17回目の開催となり、今年のテーマが「都会の木づかい学」とのことで、全5回のうちの3回目のフィールドワークの地として弊社を訪ねてくださいました。
当日は昼前に室内で座学。弊社青木がなぜ林業をやるようになったか、会社を立ち上げてから10年間余りの経緯やこれから取り組んでいくこと、林業を取り巻く課題など、1時間近くお話を聞いていただきました。
お昼は地元の女性の会による手作りの山メシで、村の特産品であるじゃがいもや舞茸、村の地大豆から作ったお味噌など、檜原の山の幸をふんだんに使ったお弁当をふるまいました。また、山から採ってきたクロモジ茶もレモングラスのような風味でとても好評でした。
午後は実際の山を歩きながらの説明。やはり山の中の方が、説明する青木も心なしかイキイキしていたような。木の樹種や生育年数、山の境界の話、「スギ」の名前の由来など、クイズを織り交ぜながらの山歩きは、天候に恵まれたこともあって皆さんとても気持ちが良さそうでした。
その後は会場に戻って木工体験。今回ご用意したのは「きこりのスプーンキット」で、私たちの社有林から伐採し、天然乾燥したヒノキが原材料です。もくもくと作業される方、参加者同士、あるいは私たちとの会話を楽しむ方など様々でした。
最後に質疑応答の時間を少々。参加者の年齢は20代〜60代まで様々で、講座参加の動機も様々のようですが「林業のことをもっと知りたい」、「なにか森林や林業に関わりたい」という思いが伝わってきて、熱心に学ぶ皆さんの姿に私たちも背筋が伸びる思いでした。「初めて檜原村に来た」という方も多く、これをきっかけとして、ますます林業や檜原村のことに関心を持っていただけたらと思っています。