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川と森の案内人と歩く Tokyo Mountain

コラム

~東京マウンテン~

今月より、街プレに寄稿させて頂く川と森の案内人・宮田です!

四季折々、美しい自然が楽しめる西多摩の、魅力的なスポットを紹介していきますので、ぜひご愛顧ください。

オススメ! !ゆっくり低山歩き                      心躍る瞬間に出会える西多摩の山々

今年の3月末から本格的に登山ツアーのガイドを始動しました。

現在の登山ツアーは八ヶ岳やアルプスなどの2000〜3000㍍級の高山、そして日本一標高が高い富士山、自然遺産に登録されている屋久島や知床などのツアーが人気です。高山植物の鑑賞や百名山の踏破、憧れの山小屋への宿泊がツアーの魅力となっているのでしょう。

私は登山ガイドを始めましたが、2000〜3000㍍級の高山の案内は行っておりません。低山と呼ばれる1000㍍前後の山を対象とし、奥多摩・御岳地域の山を案内しております。

低山の魅力の一つは様々な動植物に出会えること。初春の沢沿いでは赤い葯が可愛らしいハナネコノメや不思議なコチャメルソウが咲き始めます。

 

新緑の時期を過ぎるとコアジサイがジャスミンのような香りを森の中に漂わせ、盛夏には華やかなヤマユリが圧倒的な存在感を示します。妖艶なレンゲショウマがそっと咲き、秋はヤマトリカブトやリンドウの美しい紫色と、歩きながら、思わず心奪われる瞬間が多くあるのが、低山歩きです。

 

 

 

 

そして植物以外の生き物に遭遇する機会もあります。御岳山の集落ではムササビが巣穴からひょっこり顔を覗かせることがあり、森の中を歩いていると、突然ガサガサと音を立てニホンカモシカがヌッと現れることも。

 

 

 

晩秋の沢では婚姻色の出たヤマメのつがいが産卵のためにゆっくり泳いでいる姿も見られ、時にはメスを巡り、オス同士の激しい争いが繰り広げられます。

 

 

綺麗な植物を撮影しながら歩いたり、ガスバーナーを使っていつもより少し手の込んだお昼ごはんを作ったり。ゆっくりコーヒーブレイクも楽しめる。高山にはない、これがもう一つの低山歩きの魅力です。

低山が多い、西多摩地域で、低山歩きを趣味の1つに加えれば、グッと山歩きは楽しくなるので、ぜひ足をお運びください♪

 

 

 

コラム執筆者

宮田 浩

エコツーリズム・グリーンツーリズムなどに携わり現在は年間を通じ、御岳や奥多摩などを中心としたツアーガイドなど数多く行う、川と森を案内するスペシャリスト。

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