~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
檜原村に木育の新たな拠点を
ひのはら森のおもちゃ美術館設立説明会開催
先日(17日)、ひのはら森のおもちゃ美術館(仮称)についての講演会及び住民説明会が檜原村役場で開催されました。
ひのはら森のおもちゃ美術館は、村が2021年の設立を目指し整備を進めている施設で、完成すれば新たな木育の拠点となりそうです。
坂本義次村長の開会の挨拶につづき、役場担当者による「檜原村トイビッレジ構想」の説明がありました。檜原村は森林の村です。全面積の93%が森林であり、そして、その大半が人工林です。
トイビッレジ構想は、その豊かな森林資源を産業と観光の両面から活用しようと進められてきたもので、この秋、まずはおもちゃ工房が完成の予定となっています。おもちゃ工房は、村の木材産業の活性化に直接関与するとともに、雇用にも良い影響を与えるものとなるようです。
美術館は2020年夏の建設開始を予定しています。〝森のくらし〞をコンセプトとした美術館では、木に触れて十分遊び、そして学ぶことができそうです。
このトイビッレジ構想の総合監修を務めるのが東京おもちゃ美術館の館長・多田千尋さんです。
東京おもちゃ美術館は、2008年の開設以来、年間14万人の来館者を数える人気施設。現在、全国に姉妹館が3館オープンしています。
多田さんの講演「姉妹おもちゃ美術館による地方創生」によると、木育は年齢を問わず、赤ちゃんからお年寄りまで楽しめるものであり、また、地方創生にも通じるそうです。
2018年に開館した山口県長門市の「長門おもちゃ美術館」、秋田県由利本荘市の「鳥海山 木のおもちゃ美術館」の設立までと近況に触れ、林業・製材・木工をつなぐ木育は新たな観光業とのお話でした。
説明会への村民を中心とした一般の参加者は約100名。
村の木材産業、観光への関心からの参加だと思います。
弊社も木材産業の一員として、今後の動きに注目していきたいです。