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コラム

イワナが教えてくれる「森の存在」

自然豊かな多摩川で暮らすイワナ

ガイドが落ち着く9月に入るとフライフィッシングによく出かけます。狙うのはイワナ。エサとなる昆虫の形に似せた毛針を使い、初夏から晩夏にかけてはアリやイモムシ、甲虫などの陸生昆虫を模した毛針をよく使います。

日本ではイワナをはじめとするサケ科魚類について様々な研究が行われてきました。夏季には河川に隣接する森から多くの陸生昆虫(アリやイモムシなど)が川の中に落下し、サケ科魚類はこれらの陸生昆虫を好んで食べ、北海道では1年間のエサの50%近くを陸生昆虫が占めていることが分かっています。

上流域の河川の上空は樹木の葉で覆われることが多く、川面に注ぐ太陽光を遮断しています。水温は低く抑えられ、低水温を好むイワナが生息できる環境を作り出しています。このようにイワナは様々な側面で森からの恵みを受けて暮らしています。「なぜ森は大切なのか?」という問いに対して、森とイワナの関係は私たちに明確な答えの1つを導いてくれています。

コラム執筆者

宮田 浩

エコツーリズム・グリーンツーリズムなどに携わり現在は年間を通じ、御岳や奥多摩などを中心としたツアーガイドなど数多く行う、川と森を案内するスペシャリスト。

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