執筆協力:市民ライターKさん
「大学いも」と聞いて、まず思い浮かぶのはどんな場面だろう。夏祭り、学園祭、イベント、観光地。そのどれにも当てはまるのが「青梅大学いも学部」。青梅出身の荒井さんが手がける、こだわりの逸品だ。
隠れた?青梅名産と言える「極上大学いも」を広めているのは熱いハートと行動力の人
おうめ大学芋本舗代表 荒井 哲男さん
「生まれも育ちも青梅。子供の頃は商店街に行けば何でも揃う、賑やかな雰囲気でした。今やその影を見ることできないほどの、シャッター通り商店街になってしまいました」。
青梅で今も変わらないのは、豊かな自然、伝統ある祭礼、青梅マラソン。宿場町であった歴史から往事の賑やかさを知る人は今も多い。荒井さんもそんな1人だ。
「今のお店が家族所有の物件で、『いつかここで、何かお店でも』と思っていた所、借りていた方が出ることに。『もうこのタイミングしかない!』と思い、知り合いに相談したら、大学芋と言う話があがりました。つてをたどり、ある大学芋屋さんに食べに行ったのですが、これが絶品で。この味を青梅で広めたいと思いました。原材料のサツマイモは九州にしかない特定の品種で、年間を通してほぼ変わらない味が提供できています」。
今年はイベントが軒並み中止になったが、その美味しさを求める人は多く、今秋はショッピングセンターやJR駅関連への出店依頼が立て続けとのこと。そんな荒井さんに生まれ育った青梅への思いを聞いた。
「自然は当時のまま。改めて良い環境だと思います。観光資源が豊富にあり、素敵なお店もたくさん。今や青梅は東京一暑い町となりましたが、いろんな意味で熱い町になってもらいたいと願っています。その中で、大学芋屋も長く続けられたらいいですね」。
地元への変わらぬ愛情を持ちながら、他地域へも積極的に「青梅大学いも」を拡げていく荒井さん。その行動力に心強い力強さを感じた。
青梅大学いも学部
OME UNVERSITYSWEET POTATO DEPARTMENT
☎0428-25-0106
〒198-0085 東京都青梅市大柳1373-1
サンハイツ大柳103号