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水田は大切なゆりかご

コラム

日野市は116㌔㍍に及ぶ農業用水路が網目状に流れ、現在でも手掘りの農業用水路が見られます。

梅雨が訪れる6月上旬には、用水路から水田に水が引き込まれて、夕暮れを迎えるとアマガエルやトウキョウダルマガエルの大合唱が始まります。

そしてコイやフナ、ドジョウなどの稚魚達も多く見られるようになりますが、なぜ水田に水が引かれる時期に魚たちが現れるのか?

根の活力向上や窒素吸収の抑制等のために7月下旬から8月上旬に「中干し」が行われ、水田は落水。再び水が引かれ、9月上旬から中旬にかけて再び落水。そして稲刈りが行われます。このように水田は水位の変動が激しいために「一時的水域」と呼ばれ、実は魚の繁殖には好都合な場所に。

 

一時的水域では稚魚を捕食する大型魚が一年を通して生息できず、さらに高水温により稚魚のエサとなるプランクトンが大発生することから、初夏に繁殖期を迎える魚達は水田を目指して産卵を行います。

 

 

 

孵化した稚魚たちは日々成長を続けて、中干しの落水と共に用水路を経由して、大きな河川へ移動するのです。水田は魚たちにとってとても大切な「ゆりかご」の役割を担っています。

 

 

 

 

コラム執筆者

宮田 浩

エコツーリズム・グリーンツーリズムなどに携わり現在は年間を通じ、御岳や奥多摩などを中心としたツアーガイドなど数多く行う、川と森を案内するスペシャリスト。

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