青梅のソムリエ夫婦が直売店吉澤ワイン商店
ソムリエの吉澤和雄さんが営む「吉澤ワイン商店」の直売店(電話090̶9304̶5276)が6月5日、青梅市新町にオープンした。
吉澤さんは23歳から都内のレストランでソムリエを務め、フランスやイタリアなどクラシックなワインから、ワイン生産の歴史が新しい生産国「ニューワールド」、そして日本を含めた世界中のワインを幅広く取り扱ってきた。
多数のワインを取り扱う中、「おいしいワインの共通点は『劣化していないこと』が大前提である」と感じ、自身で納得いくサービスを模索。母の実家のある青梅に家族で移住し、ソムリエの妻と2人で2 0 1 5(平成27)年、飲食店向けのワイン卸「ル グランノワール」を開業。通販サイト「吉澤ワイン商店」も立ち上げた。街ゼミやワイン会なども実施するなか、
「話を聞きながらワインを一緒に選びたい」
という声が多くなり、直売店の開業を考えることになったという。
日本へ輸入されるワインはボージョレ・ヌーボーなどの、輸入を急ぐ一部のワインを除き船で輸入される。赤道付近などでは熱のダメージを受け、船内の限られたそのスペースのどこに置かれるかでも味が変わるという。販売店でも太陽やスポットライトなどの照明なども、浴びると不快な香りを発っすることにもつながるほど、「ワインはとてもデリケートな飲み物」と話す。
「ワインは高い安いにかかわらず、基本的には生産者の方がおいしく造ったものばかり。私たちはなるべくおいしい状態のまま、家庭の食卓へお届けすることが一番の理想」と吉澤さん。
「長いソムリエ経験の中で、劣化の兆候が見られない良質なワインを輸入しているのが誰か、という視点で試飲を繰り返し、これならば自信をもってお薦めできるワインだけを取り扱っている。ぜひ気軽に足を運んでもらえれば」。
毎週土曜のみ営業。14時〜19時。店内入店制限4人まで。
滞在時間30分単位で予約も受け付ける。青梅市新町2-40-9。