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自分らしい表現を求めて

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染織家 河野香奈恵さん

着物地や帯地を手掛ける染織家、河野香奈恵さん(青梅市西分町)は

「織物は縦糸と横糸の関係だけで表現しなければならない。だがその制約の中に自由がある」と話し、現代的な感覚を取り入れ制作。

糸をくくり、色を染め分けて柄を作る絣技法と、縦糸と横糸の交差で文様を作る綾織を主な表現方法として用いる。

作品に使われる絹糸は、自身で染料を調合し染めている。

2014年、国画会が主催する国内最大級の公募展「国展」に初出展し入選。同展で、15年に工芸部奨励賞、16年に新人賞、17年に国画賞と、毎年受賞歴を重ね、19年には同会の準会員となる。

華やかな経歴をもつが「会にいると周りは作家一本でやっている人が多い。自分ももっと頑張らないといけないと刺激を受けた」といい、勤めていた会社を昨年8月に退職し染織家としての活動を本格的にスタートした。

河野さんの作品「カーニバルは続く」

「今はいろいろな表現を試したい。おばあちゃんになった時に、河野さんらしい作品だと言われるようになりたい」と話し、今後はインテリアや立体作品にも挑戦したいと語った。

(提供:西の風新聞)

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