にしたま。この人に会いたい。

執筆協力：市民ライターKさん

多くのファンを持つ、地元愛に溢れたオーナー

拝島駅南口。地下にあるバーに降りていく気持ちは自宅に戻るかのよう。老舗バーのオーナーを訪ねた。

K’S BAR 大須賀 清史さん

機械メーカーで営業職に就いていた大須賀さんは若くして脱サラし、自分の店を開いた。吉祥寺の実家から西へ物件を探す中、拜島にたどりついた。28年前の拝島駅周辺は、今とは全く異なる光景だったという。すぐに馴染みの顧客も増え、あきる野に自宅を構えて地元に根差す志をもとに、25年前から今の場所で店舗を営んできた。

DIY精神で取り組む

控えめなＢＧＭも心地よい店内

「小さいときから、自分で作ることが好き。10年程前に入手した養沢の山でも〝秘密基地〞のような居場所を作りました」。物静かな雰囲気だが、昔から行動力は人一倍。また指導者として多くの後輩バーテンダーを育て、大須賀さんのもとから独立、開業した人数は20名を越えるという。

安らかな空間で癒される楽しみ

重い扉で隔てられた地下は、入店した途端に自分だけの空間になる感覚がある。何より大須賀さんの人柄が温かく、安心してしまう。取材中に来店した男性二人は、済ませてきた夕食のメニューを伝えて食後のカクテルをオーダーしていた。

別の女性は「久しぶり」と挨拶のあと談笑していたが、いつのまにかカクテルが出されていた。バーのカウンターと聞くと、敷居が高く、オーダーの仕方もわからないという方もいると思うが料理メニューもとても美味しく、合わせる飲み物は大須賀さんに任せるのも楽しみ方のひとつだと思う。「地元の食材、調味料で素晴らしいものが多く、腕の良いシェフの考案もあって人気メニューになっています」と地産地消にも熱心だ。昨年から厳しい状況が続いたが、再開を待っていたお客様も多い。ここでは書ききれない魅力と大須賀さんの人柄を頼って、気軽に訪れてみたい。

K’S BAR ☎042-544-0004

〒196-0003 昭島市松原4-12-8慶ビルB1

営業時間 月～ 土 PM6：00～AM3：00　日・祝日 PM6：00～AM1：00