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自身が栽培したサツマイモで干し芋加工に初めて挑戦

農業

瑞穂町

瑞穂町の井上祐輔さんが1月から、自身の畑で栽培したサツマイモを使った干し芋の加工販売を新たに始めた。地場産の新たな6次化商品に期待が高まっている。

機械乾燥によりやわらかく見た目も美しい干し芋

井上さんは2012年に同町で新規就農し、飲食店を中心に販路を広げてきたが、コロナの影響で休業や時短営業が相次ぐことに。そこでこれまでの飲食店ニーズに合わせるための少量多品目栽培から、スーパー出荷を見据え同一品目の作付けを増やし、サツマイモの生産量を拡大した。

農家向けのコロナ対策支援事業を活用し、以前から興味のあった6次産業化に取り組むため、干し芋用の乾燥機や加工用の作業場、蒸し機などの設備を導入。干し芋づくりのこだわりは、干し芋にした時にしっかり甘さが感じられるよう、イモを十分に糖化させることだ。一定の温湿度下で熟成させたあと、蒸す1週間前に保管庫から出してさらに寒さに当てる。これにより糖化が一気に進み、甘さを格段にアップさせることができる。機械乾燥のため天日干しよりもやわらかく、見た目もきれいに仕上がる点も強みだ。

品種は干し芋に向く「べにはるか」をメインに、1週間で300パック程度を製造する。井上さんは「加工品づくりは大変だが、試行錯誤して商品を作っていく過程がおもしろい。販売が軌道に乗れば来年従業員を雇用し、ゆくゆくは地元の生産者からサツマイモを仕入れて干し芋にできるまで拡大したい」と意気込む。1パック120㌘入りで600円(税込)。

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