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コラム

奥多摩駅の新たな香りとなる珈琲物語。

新しい環境で始めた珈琲づくり

GottaCoffe代表 羽角嘉晃さん

奥多摩駅舎を訪れると、その2階フロアがカフェになっている。近年リニューアルを重ねている「Port Okutama(ポート奥多摩)」には、常に珈琲の香りが漂い、ふと、ここがどこなのか、一瞬分からなくなることがある。

その香りは羽角さんご夫妻が手がける「GottaCofee」から生まれている。かねてからコーヒー好きとして各所のカフェを巡っていた中、いつかは珈琲を仕事にすることを夢見るようになっていたという。当時は自衛官として働いていたが、出身地の山形県で出会った珈琲店に衝撃を受けたことに続きPortOkutamaの舩越氏に誘われ、急遽カフェに携わる際に、その店主に「弟子入り」をしつつ準備を進めた。生活の拠点も、奥多摩に移すことになるが、「ここが東京なのか」という驚きと、故郷に似ている思いで安心感もあったという。

無心に祈る大切な時間

パッケージにも思いをこめて

珈琲の味を決めるのは「焙煎」段階。「同じ焙煎機で、同じ時間を焙煎しても、その人の個性が出てくるのが焙煎だと思います」。羽角さんがいちばん手をかける焙煎工程では「無心に美味しい珈琲になれ、と祈りながら集中する」時間で、奥様も声をかけない程。産地や製法が異なる生豆を、様々な工夫を重ねて焙煎していく。

駅舎2階PORT OKUTAMAで、癒しの時間を

「目指しているのは、冷めても美味しいと感じてもらえる珈琲です」。千年以上の歴史がある珈琲でも、まだ未知なる領域が多く、試行錯誤と挑戦を続けられるところにも焙煎にかける楽しさがあるという。最近ではドリップバッグの種類も増やし、イベントやノベルティにも販路を拡大。奥多摩生まれの珈琲が各地に発信される機会も増えている。

羽角さんの珈琲を味わうためだけに、ぜひ奥多摩駅を訪れてほしい。ふるさと山形の思いを込めた店名や、ロゴマークのエピソードや、奥多摩の温かい人たちとの話。何より珈琲に取り組む羽角さんご夫妻の人柄に癒されるだろう。

Gotta Co ffee O KUTAMA
奥多摩町氷川210JR奥多摩駅2F Port Okutama内
Tel:0428-85-8630
Mail:19gottacoffee@gmail.com
Twitter:@gottacoffee_O
Instagram:19gottacoffee

コラム執筆者

市民ライターKさん

西多摩を中心に熱い思いを持って地域で活躍され、地域に愛され続ける人々が数多くいます。
そんな人々をクローズアップするコラム「にしたま この人に会いたい」。
街プレ紙面を通じ、皆さまのご近所にいる素敵な方々との出会いの場を作ってまいります。

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