60年ぶりに蘇った「花見山」の眺望
JR武蔵増戸駅から歩いて行ける、網代の弁天山のミツバツツジは見応えがあります。中でも山頂上付近の南斜面は、特に素晴らしいです。今回は空撮動画を添えましたのでぜひお楽しみ下さい(QRコード参照)。
そして昨年、すぐ隣にとても良いビューポイントができました。弁天山に上る途中に細い脇道があり、10分ほどで、突然空が開け、大きな空間が現れます。ここは地元の人が「花見山」と呼ぶ山。
今では「花見」というような花は少ないのですが、半世紀以上前にはこの山が、ミツバツツジの一大群生地でした。眼下に見える増戸小学校に赴任して来られた先生は、着任時の挨拶の際に、一面が紫色に染まる感激を必ず発するほど、インパクトがあった山でした。
地元の小学校の校歌では「輝く広野を見晴らして、誰かが山から呼んでいる。行こうよみんな足軽く、紫ツツジの咲く丘へ」と歌われています。家がまばらにしか建っていない昔の姿を想像し、山で遊ぶ子供たちと校庭の子どもたちが呼び合っている姿を思い描いてはいかがでしょうか。そして現実に戻り、五日市街道を走る車や、線路を走る電車などを見るのも楽しく、お勧めです。