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SDGs

小学生たちで起業する模擬株式会社「霞カンパニー」
「郷土に誇りを持ち、机上で学べない教科学習を」

青梅市立霞台小学校/拠点:青梅市

各ブースにわかれ審査員にプレゼンを行う生徒たち

青梅市立霞台小学校(青梅市新町)で小学校5年生が主体となって取り組む模擬的な株式会社「霞カンパニー」が11月22日、市場調査の結果を元にデザイン開発した商品の評価会を開いた。

佐藤広明校長は杉並区の小学校で「杉四カンパニー」を、青梅市立第三小学校で「青三カンパニー」を設立し、地域の企業や団体の協力を受けて精力的に授業に取り入れてきた。同校赴任後も総合的な学習の時間を使い、「青梅を世界にPRする」ことをテーマに実施。2020年度は市内のTシャツ制作会社「サムライTシャツ」と、2021年度、2022年度は市内のタオルメーカー「ホットマン」と協働で「青梅の魅力タオル」の制作に取り組んでいる。

内容は数カ月にわたるプログラム。9月から、「会社をつくること」「取り組むこと」などこれから始まる霞カンパニーのレクチャーで始まり、児童が「自分が社長になったら」をプレゼンし、社長1人、副社長2人を多数決で決める。青梅市商工観光課から「青梅を知る」をテーマにしたレクチャーを受け、幹部による開発商品の選定、家庭や近所の人たちを対象にアンケートを行う市場調査なども行ってきた。

その後、ホットマン社長から同社タオルの特徴や青梅の繊維業の歴史、デザイン開発のポイントなどのレクチャーを受け、市場調査の結果を元にデザインを開発。今回、市や商工会議所、青梅法人会、金融機関、地元企業やメディア関係者らによる商品評価会を開き、決定した12のデザインごとの班に分かれ、評価委員にデザインのポイントや市場調査の反映、改良点などのプレゼンを行った。

商品評価会での評価委員によるデザイン班ごとの評価点を元に最終デザインを決定。資金調達や株式の発行、タオルの発注数や価格の決定、宣伝活動などを経て、来年2月の青梅マラソンの会場で販売する。その結果を受けて3月、決算報告、利益の活用まで実施し終了となる。この取り組みは小学校での起業家教育の推進が評価され、2018(平成30)年に中小企業庁の「創業機運醸成賞」を受賞した。

プレゼンを真剣に聞き、評価シートに記入する審査員たち

「通常の教科学習と起業の取り組みと学びを結び付け、将来の日本を担う人材育成のための総合的な生きる力にしていくことが、持続可能な日本の社会には必要。起業体験から、チャレンジ精神や創造力、実行力、判断力、プレゼン力などを身につけ、将来の青梅を担う人材の育成に少しでも寄与できる取り組みにしたかった」と経緯について話す佐藤校長。「自ら行動し自ら学ぶ機会を通して、自分の可能性や力を実感し、その良さを自ら伸ばしていけるような取り組みでなくては、学習の効果や成果が生かせない。霞台小の取り組みがさらに広がっていけるよう、実践を発信していきたい」と今後に向け意気込みを見せる。

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