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SDGs

地域を想うボランティアたちが、出会いの場を生み出す

親子2世代が参加し、次世代へつながる取り組みへ

出会いサポート事業「Anamira(アナミラ)」/拠点:青梅

今年から精力的な活動を再開したアナミラのメンバーたち

国は2030年までをラストチャンスとして異次元の少子対策を掲げるが、子育ての支援が強化される一方、その前にはパートナーとの出会いが課題としてある。近年では結婚相手を探す活動「婚活」を有償サービスで行う企業も数多く出始め一般化してきたが、青梅市では地域活動に熱心な有志によるボランティア団体が、いち早く婚活支援事業を立ち上げた。それが「Anamira(アナミラ)」だ。

「若い人たちは仕事も忙しく、昔ほど青年団などの活動も減ったため出会いが少ない。青梅市の人口減少のためにも、出会いの場を作るサポートがしたかった」と当時を振り返る同応援隊会長の小峯國男さん。事業は地域新聞の協力を受け2014年にスタート。「アナミラ」という名称には「会員がそれぞれの未来を考え、切り開いていこう」という願いを込め、「あなたの未来」を略して名付けた。都の子育て支援事業の対象となり、経費の助成を受け、活動を拡充してきた。

市内外を回り宣伝、募集の看板を50本設置。JA西東京やささもと建設など企業・団体の協賛、青梅市の後援なども得て、当初7人程度だったボランティアスタッフも、現在では22人となった。

パーティーは年2、3 回開催。BBQとラフティング、クリスマスなどテーマに沿ったものを22回企画してきた。パーティーでは限られた時間内で理解し合ってもらうために趣向を凝らし、全員と会話ができるよう参加者が回る「お見合い回転ずし」や、ビンゴゲームなどを取り入れる。これまで男性408人、女性340人が参加し、カップル成立は103組。このうち10組近くの結婚報告を受けている。

BBQ場で行われたパーティーの模様

コロナ禍で中止が続いたが、今年からパーティーを再開。青梅市自治会連合会の協力も得て、141自治会にまわる回覧板で、告知チラシを入れる準備を行う。「結婚の報告や、出会いの場作りができるのがやりがい。パーティー自体がとにかく面白い」と笑顔で語るメンバーたち。「嬉しいのは会員の皆さんがとにかく熱心なこと。今では、会員の息子娘世代も手伝ってくれており、次世代に続く取り組みとなってほしい」と目を細めた。

和気あいあいとした時間を演出する

青梅らしくラフティングで出会いの場も

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