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SDGs

「もったいない」テーマに楽曲、PVを制作し世界へ配信
歌を通じて、新たなパートナーシップを創出

東京都立五日市高等学校/拠点:あきる野市東京都立五日市高等学校/拠点:あきる野市

MOTTAINAIのレコーディング中

都立五日市高等学校のESS国際交流部が、世界に発信をテーマにした「MOTTAINAI〜歌で世界の架け橋を作る音楽プロジェクト〜」。中高生、大学生、大学院生、短大生、高等専門学校生、専門学校生を対象にした「SDGs探究アワード2022」で今年2月、全国1671の応募の中から、「審査員特別賞」に選ばれた。

同校ESS国際交流部は2019年より、地域と連携した「外国人おもてなしプロジェクト」を実施。地元飲食店20軒ほどに取材、作成した英語マップや、季節ごとの地域の魅力を紹介した動画の作成、飲食店の外国人向けの英語メニューの作成など、地域のおもてなしに積極的に取り組んできた。

受賞した同プロジェクトは、そうした取り組みの中、世界へ地域の魅力を発信していこうと発案された。10数名のミュージシャンと連携し歌詞の作成、作曲を行い、英訳して、高校生とミュージシャンが共に演奏を行う。曲を世界に発信するため「何を訴えかける歌にするか」の検討を重ね、日本的精神の「もったいない」をコンセプトに決定。「もったいない」の定義は人それぞれのため、SNS上でアンケート調査も実施し、「使えるものは捨てずに再利用できるということ」に焦点を定め、作詞を開始した。

翻訳できない「もったいない」を、「森のシンガーソングライター」である山田証さん、地域のミュージシャン羅久井俊介さんを中心とするミューシャンたちとZoom会議等を行い、歌詞を作成していった。曲には、「日本の森の良さを世界に伝え、気候変動をもたらさないよう森林保護の活動も行っていきたい」という想いから、地元で日本初のFSC認証を取った「MOKKI NO MORI」で生産された太鼓も取り入れ、PVの撮影も森の中で行った。

「地域の協力者と共に、魅力的な歌詞、曲を作り、英訳をして世界に発信し、歌を通して、プロジェクトに協力してくださるパートナーを世界にも増やしていきたい。プロジェクトを推進していくのは、私たち高校生と環境問題に課題意識があるミュージシャン。SDGs目標17の『パートナーシップで目標を達成しよう』にもあるように、一人では成し得ない活動を高校生と大人のコラボを通して、パートナーシップによる『協働』で実現し、気候変動から地球を守るアクションを起こしていきたい。今後も、歌を世界に発信することで新たな活動のパートナーが増え、大きなムーブメントにつながるようにしていきたいと思う」と同校生徒らは、プロジェクトへの想いを話す。

天空のステージで太鼓を演奏

プロ太鼓奏者の山部さんにお礼

ドローンを使って太鼓演奏を撮影

審査員特別賞を受賞

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