第8 回 樹樹 羽村市
開店から半世紀
青春ストーリー見守る木々
街中にある小さな雑木林。木々に囲まれたお洒落な喫茶店「樹樹」(羽村市神明台3‐7‐2)。開店から半世紀、窓越しに眺める木々は、年の数だけ四季折々の姿を変えてきた。そして数知らずの青春ストーリーを見守ってきた。
葉を落とした木々も春になれば青葉を繁らす
店を切り盛りするのは中野さん親子。父親が開店し、守ってきた店を、息子が20年ほど前から手伝い出し、今は2代目マスターとして親しまれる。
ゆったりと会話が楽しめるボックス席やテラス席で、高級なトラジャブレンドコーヒーをはじめ、ナポリタンやハンバーグなどのなどの人気メニューを提供してきた。
今回の散歩びと、田村真理子さんと中学のバスケット部仲間の須賀田ゆかりさん、青柳真理子さん、佐藤有美さんも、輝く10代の時に大人の世界に続く店の扉を開けた。
「フレンチトーストがおいしかった。パフェも食べに来た」「BLTサンドがお勧め」「バナナジュースもおいしかった」。メニューと共に蘇る思い出を語りだすと、4人の話は尽きない。須賀田さんは今も家族で訪れ、ピラフや生姜焼き、サンドイッチに舌鼓を打っている。
お店に集まり、料理を囲めば青春時代の思い出は尽きない
ナラ、クヌギなどの武蔵野の雑木林は、落葉などで周囲に迷惑をかけてはならないと、開店の頃に比べ、半分以下になってしまった。それでもその風景は「シックな建物とともにいつまでも残って欲しい」と訪れる客の誰もが願っている。
営業は9時〜17時。新型コロナウイルスの感染状況を見て21時までに戻す予定。年中無休。問い合わせは042(555)1377まで