張本智、平野ら躍動

迫力満点　卓球のＴリーグ開幕

卓球のノジマＴリーグが開幕した。男子が７月29 日、女子が30 日、それぞれアリーナ立川立飛で開幕戦を行い、男子は張本智和を擁する琉球が、女子は平野美宇らスター選手を揃えた神奈川がそれぞれ白星発進した。世界トップレベルの卓球を地元の人に観てもらおうと、近隣在住者が２日間で400 人無料招待された。詰めかけた一般観客と一緒にラリーの応酬に大声援を送った

近隣在住者400 人招待
ラリーの応酬に大声援

女子ダブルスの試合

プレーの合間には観衆の応援が響き渡った

るのスポーツの子どもたち
ボールパーソンで大きな収穫

るのスポーツの子どもたち

男子はは琉球が東京を３‐２で退けた。琉球は第１試合のダブルスを制し、第２試合で張本智和が篠塚大登にストレートで快勝。第３、４試合を落として追い付かれたが、１ゲーム先取の第５試合で張本智和が及川瑞基に11‐５で勝った。

女子は神奈川が名古屋に４‐０で快勝した。神奈川は第１試合で木原美悠、張本美和組が勝利。シングルスでは平野美宇がユエン（中国）に、張本美和は安藤みなみに快勝して勝負を決め、第４試合は長崎美柚が南波侑里香を下した。

今季は男子の静岡と金沢が参入し、男女とも６チームで争う。試合は来年３月３日まで全国各地を転戦して行われ、男女の上位３チームずつがプレーオフで王者を決める。選手は勝利数に応じ、来年のパリ五輪シングルス代表選考ポイントを獲得できる。

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アリーナの中央に置かれた縦２７４㌢、幅１５２・５㌢の台上にライトが注がれ、観客の目が集中する。スピードと多彩な技術に、心理戦を交え、世界を舞台に活躍する張本智和、平野美宇らが躍動した。スピーディーなラリー、ボールに複雑な回転を掛け合う技術、相手の裏を突く打球。その戦いはボクシングの打ち合いやフェンシングの突き合いにもたとえられよう。

Ｔリーグは世界で活躍する選手たちが目の前で見られ、卓球少年、少女の憧れの場だ。開幕戦の両日、るのスポーツ（青木龍太代表、あきる野市）で卓球に打ち込む子どもたちは開幕戦のボールパーソンを務め、より身近で試合に接した。

柳本亜樹さん（東秋留小６年）は「ボールパーソンをすることが出来て嬉しかった。ボールを拾いながら、選手を間近で見て、なかでも吉村真晴選手と及川瑞基選手の打ちあいは凄かった。自分も将来はセンターコートで試合ができる選手になりたい。そのためにもっと練習をして強くなりたいと思った」という。

田中瑛啓さん（拝島第三小６年）は「観覧席からしか試合を見ることがなかったが、今回、ボールパーソンとして、選手の近くでボール拾いをやり、目の前で試合が展開された。台から離れたプレーなど迫力が凄かった。体格の大切さ、自分もしっかり身体づくりをして、上位で活躍する選手になりたい」と決意した。