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JA西東京がフードバンク青梅にジャガイモを寄贈

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「食材が必要とされている所に無駄なく届くように」

(写真左から)ジャガイモを寄贈した松永理事組合長と、フードバンク事務局の三宅惠美子と小嶋代表

西多摩で最初のフードバンクとして発足

JA西東京は7月27日、JA西東京かすみ直売センター(同市新町)で、子どもたちや困窮世帯に無償で食材を提供する活動をしている「フードバンク青梅」にジャガイモ100キログラムを寄贈した。

フードバンク青梅は、社会福祉法人長淵福祉会が地域支援活動として始めていた子ども食堂「すぺーす まゆだま」を始めたことをきっかけに2019年、西多摩で最初のフードバンクとして発足。「すぺーす まゆだま」は青梅市友田の地元自治会長、民生委員、通学区の小中学校校長、近隣の児童養護施設、同法人で構成する運営委員会により始まった。青梅市立友田小学校4〜6年生を対象に、毎週金曜16時〜19時までの開催し、子どもの居場所づくりとして子ども食堂に取り組んできた。子ども食堂を始め1年間運営する中で、さらに食の問題に取り組む必要があることを実感。同法人が実施主体となり「フードバンク青梅」を立ち上げた。

青梅市には、食材を集めるフードドライブという既存事業があったが配布先が曖昧だったため、集めた食材を引き受け、配布先を明確にすることを行った。毎週火曜・水曜に実施し、「スペース まゆだま」の物置スペースを活用。当初は非常勤職員1人が半日ほど滞在し、寄贈先からの物品の受け入れ、配布先への配送、連絡調整に取り組んだ。

食材が必要な所へ無駄なく届ける

 

受贈元は、2019年度が個人36件、団体11件、2020年度が個人13件、団体11件。青梅市フードドライブ、青梅市農政課、青梅ロータリークラブ、秋川ロータリークラブ、株式会社パルシステム東京、株式会社増田屋、かすみ直売センター(農協)、自立支援塾、さらにスポットで栗原園、横河マニュファクチャリング、同施設となっている。寄贈先は、NPO法人など公益的な活動をしている団体に設定。児童養護施設「東京恵明学園」、NPO法人子ども劇場西多摩、子ども食堂「どんぐりやま」、弁当店・障害者就労継続支援B型事業所「なかま亭」、学習塾「武尊塾」、子ども食堂「Kanpa café mio」、生活・住宅支援を行うボランティア団体「東京オレンジ」、「すぺーす まゆだま」、青梅市生活福祉課へ贈る。間接寄贈としてフードバンク青梅からフードパントリーOMEを通じ、食材を必要としている個人・家庭へと贈っている。

現在は、施設職員3人(うち専従者1人)、ボランティア登録者16人で運営を行い、夕食の調理はボランティアが担当し、拠点として民家を借りて、広いスペースになるように改装し勉強や宿題、夕飯、遊びの時間を提供している。

今回の寄贈ではJA西東京(松永重徳代表理事組合長)が青梅市今井の農家の遊休地約200坪を利用して育てたジャガイモを寄贈。ジャガイモを受け取ったフードバンク青梅の小嶋直之代表は「寄贈頂いた野菜をお預かりし、子ども食堂などに届けたり、フードパントリーを通して各家庭に届けたい。食材が必要とされている所に無駄なく届くように、私たちが中継となって大きなネットワークに育てていければ」と話した。

同所への食材提供などの問い合わせはフードバンク青梅(電話0428̶78̶3304/月〜水曜の10時〜17時)まで。

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