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青梅市霞台小 「霞カンパニー」

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商品企画から決算まで 青梅の魅力タオルでまちを世界にPR

青梅市霞台小 「霞カンパニー」

外部評価委員らを前にしっかりとプレゼンテーション

青梅市立霞台小学校(佐藤広明校長、青梅市新町)で12月1日、5年生が主体となって取り組む模擬株式会社「霞カンパニー」の商品評価会が開かれた。市場調査の結果を元に制作したタオルデザイン12候補を、外部評価委員と保護者PTA評価委員の計60人余りが審査した。

「霞カンパニー」は佐藤校長の同校赴任と共に総合的な学習の時間を使い行われるようになった生きた経済授業。これまで2020年度はTシャツ制作会社「サムライTシャツ」と、21年度、22年度はタオルメーカー「ホットマン」と協働で「青梅の魅力タオル」の製作に取り組んできた。

会社をけん引する酒井社長(中)、岡田(左)、山口の両副社長

今年度も9月に会社を設立。酒井唯斗社長、岡田伊織、山口愛莉の両副社長を中心に開発商品を引き続き「青梅の魅力タオル」に決め、「ホットマン」との協働による商品化に取り組みだした。家庭や近所の人たちを対象にアンケートを行う市場調査などを経て、12の班ごとにデザインを開発した。

商品評価会では、酒井社長が「『青梅を世界にPRする』をスローガンに掲げ、市場調査を通し青梅の自然、御岳山の歴史、梅の花、マラソン、青梅大祭などの良さを再発見し、デザインに反映した。厳しい評価をいただき、より良い商品を作り、販売を通し青梅に来る人を増やしたい」とあいさつ。

次いで市関係者、金融機関、市議会議員、地元企業、メディア関係者らが務める外部評価委員らを前に12の班が市場調査を反映したデザインのポイントなどについてしっかりとプレゼンテーションした。

「ウグイスのさえずり」

商品評価会での審査を元に5日、最終デザインを決定した。テーマは「ウグイスのさえずり」=写真=で、同市の鳥ウグイスをメインに、市の花梅を左右に添えた。ウグイスが青梅の素晴らしさをさえずっている様子を音符でOMEと表現。多摩川、霞川を音符に合わせて五線譜で表わした。梅の花は次第に大きく描き、青梅が大きく発展していってほしいとの願いを込めたという。

佐藤校長は杉並区の小学校で「杉四カンパニー」を、青梅市立第三小学校で「青三カンパニー」を設立し、地域の企業や団体の協力を受けて精力的に授業に取り入れてきた。取り組みは小学校での起業家教育の推進が評価され、18年に中小企業庁の「創業機運醸成賞」を受賞した。 佐藤校長は「起業体験からチャレンジ精神、創造力、実行力、判断力、プレゼンテーション力などをつけ、社会を担う人材に育ってほしい」と話した。

 

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