新着記事

東京の木で家を建てる

SDGs 地域

東京の木で家を建てる

構造材から内装材、外壁まで適材適所で

「東京十二木の家」 沖倉製材所

多摩産材の供給を行う沖倉製材所(あきる野市伊奈)が材木を揃えた「東京十二木の家」の完成見学会が12月10日、立川市の現場であった。構造材から内装材、外壁まですべて東京の木で家を建てた。見学者からは「東京の森の中で呼吸しているみたい」との声も聞かれた。

(岡村信良)

見学者「東京の森の中で呼吸しているみたい」

完成見学会で東京の家造りを語る沖倉さん(左)ら施工関係者

「東京十二木」は多摩産材に付加価値をつけた同製材所のオリジナルブランドだ。「東京十二木」(桧、桐、杉、山桜、榧、欅、朴、楠、栃、銀杏、栗、樅)を使った、素材から始める家づくりを提案。東京の木を使い東京の家を建てるという地産地消の家づくりに取り組み、東京の山を守ろうとしている。

完成した家は設計事務所を兼ねた住居となるもので、広さは41坪。1階は事務所とLDKと水回り、2階は寝室など3部屋。梁や柱の構造材に杉、室内空間は桧のフローリングや杉板の壁、樅の木の天井、風雨にさらされる外壁は杉の赤身で張った。システムキッチンや建具も手づくりした。扉やLDKの掃き出し窓は高さ2㍍45㌢あり、存在感と開放感が抜群だ。

木に包まれたLDK

設計は施主でもあるアキモト+ウドウ設計事務所が担当。同製材所が材木を供給し、住み家(相模原市)が施工した。同製材所社長の沖倉喜彦さんの目利きが光り、住み家の大工、嶋崎元さんの丁寧な手刻みの仕事が際立つ仕上げになった。

当日は業界関係者や家づくりを考えている人など30人ほどが参加。随所に手の込んだ造りを熱心に見て回った。製材所、大工、設計士によるトークショーが行われ、沖倉さんは「東京の木で家造りができる証明ができた。適時適所に心を配り、製材所として力を出し切れた。木の使い方で設計士と大工の高いセンスが出た上品な家になった」とやり遂げた充実感を語った。

有働江里子さんは「奥多摩町で森林ボランティアを経験し、木が使えるようになったら自分たちの家に使いたいと思った。東京に森があり、木があるのになかなか使えない現実があったが、沖倉製材所と出合い、夢が叶った」と感謝し、嶋崎さんは「東京の木だけでどこまでそろうのか半信半疑だったが、すべてそろい驚いている。一生懸命造らせてもらった」と振り返った。

「東京十二木の家」の問い合わせは042(596)0236まで。

Copyright© 街プレ -東京・西多摩の地域情報サイト- , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.