この60年間、川遊び中に経験した夕立4種類
1「昔の夕立」
入道雲がわき、冷たい風、暗くなり、雷、どしゃ降り。夕方になると決まって降る。私が少年の頃はこればかり。降りだす前に避難出来る場所に行き、雨が止むのを待つ。ちなみに夕立が降る頃には、川から上がってお寺で三角ベースしてたと思う。
2「お昼の夕立」
内容は同じだけど、夕方ではなく、お昼真っ盛りに降る。すぐ止む。最近多い。
3「止まない夕立、甘くない夕立」
何年か前に経験したことです。川原に覆い被さるような木の下で雨が止むのを待っていたのですが、一向に止む気配はなく一時間以上どしゃ降りが続きました。木の下雨避けにならない降り。拾い集めていた薪はびっしょり。焚き火台の火も完全に消滅。目の前の川原には、周りの住宅街の側溝の濁り水が音を立てて流れて来て、何もなかった川原に小川が出現し、川の水を濁らせる。水位も上昇、多分、これが線状降水帯。もしも、雨が止んだ後も焚き火をしたいなら薪を濡らさない対策を降り始めからすること。勿論かなり高い場所で。
4「危険な夕立」
この60年間で初めて身の危険を感じた雨風。すごく良い天気。はるか遠くで雷の音が聞こえる。様子を見て家に帰るつもりでいました。空は青空。だけど白くて薄い雲の流れが異常に速い。
荷物を持って移動し始めるとすぐに大粒の雨。家に帰るのは諦めて一時退避。少しは濡れてしまったけど、安全な場所に家族全員入る。
その避難場所の周りの雑木から滴り落ちて来る水はまるで温水シャワー。熱くなった木の葉を伝わるうちに温水になったのだと思います。
川原で楽しんでいた若者たちも、これはまずいと思ったのでしょう、同じ所に避難して来ました。その男性の若者たちは、落ち着き場所を確かめると、再び川原に飛び出して行き見えなくなりました。その直後、ものすごい風が水面を真っ白に吹き荒れました。西から東、上流から下流に。向こう岸は見えません。若者たちが吹き飛ばされるかもしれないと本気で思いました。こんな暴風をこの川で見たのは初めてです。
2分位続いたかなぁ?そんな中で若者たちが戻って来ました。彼らが落ち着いてからその時の話を聞くと、「痛かった、対岸の崖の木がバリバリ折れて落ちるのが見えた。飛ばされると思った。」等々でした。多分これがダウンバーストとかガストフロントというものなんでしょう。
ちなみに川面は、上流から流れて来るおびただしい数の木の枝です。