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人がつながる音楽居酒屋「そら豆」

福生駅西口1分の居酒屋「そら豆」は、〝おでんと一品料理〞が看板。主人は瀬山誠さん。店を開いてかれこれ20年ほど。おでんは京風だし、トマト汁、カレー汁の3種類。一品は馬刺し、クジラの刺身、牛すじ豆腐などが愛される。

庶民の居酒屋だが、ドラムが置かれたミニステージがあり、テーブルにギターが無造作に置かれている様子がちょっと違う。その雰囲気は、瀬山さんの中学2年ごろから始まった音楽遍歴を映したようなものかも知れない。

ロカビリー、ニューヨークパンク、レゲエ、カントリー、テクノと幅広く聞いてきた。集めたレコードを店で流した。店に置いたギターで客が弾き語りをするようになり、オープンマイクも始まった。瀬山さんも客からギターを教えられ、弾き語る。

ライブも始まった。なぎら健壱さん、古井戸の加奈崎芳太郎さん、キャロルの内海利勝さんらそうそうたるメンバーもステージに立った。内海さんのバンド仲間、ブルースハーモニカ奏者の石川彌八郎さんとは石川さんの義姉が縁になった。「2回ほどミニライブを開いたかな」と石川さん。昔話が始まれば喉を潤したくなる。日本酒を頼むと、「多満自慢」がアルマイトの急須で提供された。

毎月第2日曜日に開催されるオープンマイクで出会い、いくつかのバンドも生まれている。子どもたちに使えるものを贈るチャリティ音楽祭も数を重ねている。

「今度またライブをやりましょう」。この日の石川さんと瀬山さんの約束になった。

コラム執筆者

石川酒造18代当主 彌八郎

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