東京山間地域で地域密着型の体験型ツアーを企画実施する東京マウンテンツアーズは10月29日、青梅の酒蔵「小澤酒造」が東京都の水源林でもある広大な山林を長年守り酒造りを行ってきたことを体感し学ぶ「小澤酒造100年の森〜山と水の循環〜 酒蔵見学と茅葺古民家で日本酒交流会」を実施する。
創業300年以上の歴史をもつ「小澤酒造」は「日本の名水百選」にも選ばれる名水の地・御岳渓谷沿いにある。代表銘柄の「澤乃井」は、山の湧水が沢となって豊かに流れていたことにちなんだ地名「沢井」から命名。そんな美味しい水を育むのが創業以来から長年守ってきた豊かな森だ。小澤酒造会長・小澤順一郎さんは「私有地とはいえ、東京都の重要な水源・多摩川の水を育む山林として公共性を担っているため、100年後も豊かな森を維持できるようにするには、収益性よりも環境を守り木を育てる新しい林業が必要」という。
ツアーでは、長年小澤酒造の森を守る林業家・大野素史さんの案内で、森を歩き、どのような事を大切にしながら「育林」をしてきたかを聞く。また私有地に、不法投棄されるゴミを拾い、春の植林に向け山づくりの手伝いを行う。多摩川河原で昼食後は、当ツアーのみのプライベート酒蔵見学で小澤酒造の酒づくりを学ぶ。
最後に小澤酒造スタッフも交え、東京都指定有形文化財に指定さ
れる茅葺古民家「福島家住宅」で利き酒を楽しむ日本酒交流会を行う。時間は9時15分〜16時。参加費は11500円(20歳以上)