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農業

内田農業功労の誉れ 農業の振興に貢献

瑞穂町の久保田さんら西多摩から6人

公益財団法人内田農業振興会の第57回功労者表彰式が昨年11月、渋谷区の明治神宮で行われ、西多摩から1人が緑綬功労章、5人が紫綬功労章を受けた。

同功労章は故内田秀五郎翁の農業への熱意を受け継ぎ、農業の振興に功労のあった人たちに贈られるもので、2023年度は緑綬功労章を11人、紫綬功労章を12人が受章した。

受章者は次の皆さん。(敬称略)▼緑綬功労章=久保田晴利( 瑞穂町)果樹・野菜部門・元JAにしたま理事▼紫綬功労章=川鍋正雄(青梅市)野菜部門・元青梅市農業委員会委員▼同=吉村太一(青梅市)役員部門・JAあきがわ常勤監事▼同=橋本和之(あきる野市)役員部門・JAあきがわ代表理事常務▼同=田中利明(あきる野市)役員部門・JAあきがわ代表理事常務▼同=小山幸男(羽村市)役員部門・JAにしたま代表理事常務。

同功労章のこれまでの受章者は、特別功労章18人、緑綬功労章610人、紫綬功労章1006人、功労章58人で計1692人になる。

江戸東京野菜の栽培に情熱

関塚貢司さん 青梅市新町

金町コカブの畑で育ち具合を見る関塚さん

青梅市新町の関塚貢司さん(68)は、江戸東京野菜の栽培に力を注いでいる。50代半ばで会社勤めを辞め、祖父の代から続く農業に専念するようになった。

スイーツキャベツなどの新しい野菜栽培に挑戦するほか、大蔵ダイコン、亀戸ダイコン、下山千歳白菜などの江戸東京野菜を作ってきた。

新町と今井にある計300アールの畑では現在、ほぼ出荷を終えた後ごせき関晩生小松菜、1月中、下旬の出荷を予定する金町コカブ、馬込三寸ニンジンなどが育っている。今年は猛暑に苦労したが、やはり大敵はいつでも病害虫。中でもキャベツ、カブ、大根、小松菜、白菜などのアブラナ科の野菜に発生する蛾の幼虫のシンクイムシに気を配るなど、品質確保に全力で向き合っている。

「良い物ができた時が農業の何よりの喜び。栽培は難しいが、やりがいがある」と関塚さん。JA西東京霞園芸生産組合長を務めるなど多忙な毎日だが、充実感が顔に満ちている。

 

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