すぐに売り切れてしまうほど人気
日の出町平井の野菜農家、萩原昌司さん(87)宅でふきのとうの出荷が始まっている。3月いっぱい妻のキヨ子さんとパック詰め作業に精を出す。
出荷は冷え込みの影響で昨年より10日程遅くなっているが、早春の味覚として独特な芳香と苦味を楽しみにする人は多い。日の出町ふれあい農産物直売所に並んだふきのとうもすぐに売り切れてしまう。
萩原さんは10年以上前からフキの「愛知早生」を株分けで増やし、栽培に取り組むようになった。ふきのとうはフキのつぼみの部分。つぼみが閉じていて締まりがあり、周りの葉で花芽が見え始める位までのものを収穫する。
てんぷらや酢の物など料理はいろいろあるが、「買ったその日に食べるのが一番。春を感じさせてくれるふきのとうならではの香りと苦みを楽しんでほしい」と萩原さんは話している。
お求めの際は事前に、直売所への電話がおすすめ。