いよいよ春の足音が聞こえてきた3月。
沢沿いや水の中では、春を今か今かと動植物がソワソワし始めました。
春の御岳山、ぜひ足を伸ばしてみませんか?
春を告げる沢沿いの花たち
山の花々に動物たち 一足早く訪れた御岳山の春
春の山歩きでオススメは沢沿いです。森の中よりも一足早く小さな花たちが咲き始めます。
3月下旬、御岳山の沢沿いのコースであるロックガーデンの岩肌には、小さな白い花弁に赤い葯が可愛らしいハナネコノメが咲き始め、足元をみるとヨゴレネコノメに花の中心が黄色いツルネコノメソウ、ワサビの葉のようなユリワサビ。
そして不思議なお花、コチャルメルソウ。歩けば歩くほど楽しくなり、写真の撮影も忙しくなります。
沢沿いの足元で小さな花たちが春を告げる風景は、多くの人に知って欲しい日本の春の風景です。
ヤマアカガエルの産卵
御岳山では3月に入ると「クワックワッ、クワックワッ」と茅葺屋根の東馬場家周辺から可愛らしい鳴き声が聞こえてきます。
鳴き声の正体はヤマアカガエル。
東馬場家の裏には、井戸端の井戸(井戸端は東馬場家の屋号)と呼ばれる小さな池のような井戸があり、3月上旬の小春日和には、数えきれないほどのヤマアカガエルが産卵のために集まります。
御岳集落では昭和17年に生活用水として使われていた井戸が使われなくなりました。
昔は人の生活に役立っていた井戸は、今ではヤマアカガエルの貴重な産卵場所として大きな役割を担っています。