~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
東京の森林への期待
環境面での貢献が上位を占める
皆さんは東京の森林にどんな機能や役割を期待されていますか?水や大気の浄化、二酸化炭素の吸収など環境面でしょうか。それとも、住宅建築などのための木材供給でしょうか。
東京都が毎年行なっている都政モニターアンケート調査で、森林をテーマにした回(2012年)があり、そのなかに「東京の森林への期待」という設問がありました。
その回答を見ると、1番多かったのが「水質浄化や水資源などを貯える役割」。2番目は「二酸化炭素吸収などの地球温暖化緩和に貢献」。以下、「野生動植物などの生息の場」「大気などを浄化する役割」「山崩れ防止などの土砂災害を防止」と続いています。都民は森林へおもに環境面での貢献を期待しているようです。次に期待値が大きかったカテゴリーは、「ハイキング、トレッキングなどレクリエーションの場」(6番目)、「自然体験・環境学習の場」(7番目)という結果でした。西多摩地域は森林が生活エリアと隣接していますので、森林を身近に感じている方も多いと思います。高尾山の例を挙げるまでもなく、奥多摩・西多摩エリアは都民にとっての貴重なオアシスと言えますね。逆に「住宅資材などの木材を生産する場」としての期待は非常に低いということが明らかになりました。特に都心では木造一軒家を建てる、という選択がなかなか難しいなどの事情もあると思いますが、昔のように「まっすぐでいい材を作れば高く売れる」という時代ではなくなっていることを改めて感じさせられる結果でした。
こうした「消費者のニーズ」を意識しながら、東京チェンソーズとして何をすべきか?何ができるのか? 何をしたいのか? など、メンバー同士で話し合いながら、少しずつ前進してゆきたいと思います。皆様どうぞよいお年をお迎えください。