荷葉杯の模様
羽村市農業後継者クラブは8月5日、羽村市の根がらみ前水田で、大賀ハスを市民と一緒に鑑賞する「観蓮会」を開いた。今年は水温が高くハスの生育に良い条件であったこともあり、たくさんの花が咲き、早朝から多くの市民が大賀ハスを見に訪れた。
大賀ハスは今から2000年以上前のハスの実から発芽したとされる、古代ハス。直径25㌢にもなる大輪の鮮やかなピンクの花が特徴で、早朝だけ花を咲かせ、咲いた花はわずか4日程で散ってしまうため、普段中々見ることはできない。
イベントの目玉は、ハスの葉の中央に穴をあけて茎を通して葉に注がれたジュースやお酒を飲む荷葉杯。中国では、荷葉杯は長寿のご利益があると言い伝えられており、約150人の市民が列を作った。会場には並木心市長、井上信治衆議院議員、清水やすこ都議会議員、JAにしたまの村野英夫組合長らも訪れ、市民と一緒にハスを楽しんだ。
同クラブでは、イベントに向け1年をかけてハスの管理を行っている。新井敏行会長は、「今年は2回施肥をし、例年にも増して丁寧に管理をした。おかげで今までにない大きな花が咲き、たくさんの方に喜んでもらえた」と笑顔で話した。会場では野点や、農産物の直売も行われた。