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子どもたちの未来のために

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絆、幸福、感謝、希望、教育、環境 キーワードに若手事業者たちが「K’sプロジェクト」

 

9月に青梅市で子ども祭り

人の命、故郷の土地、地域の産業、膨大な家屋、大事な社会基盤などすべてを奪った東日本大震災から3カ月余が経った。多くのものを失った中で、人は支え合うことの素晴らしさ、心の優しさと強さ、地域の絆の有り難さなどを再発見できた。

被災地へ支援の輪が広がる中で、西多摩では青梅市を中心に集まった若手事業者たちが「Ksプロジェクト」を立ち上げ、被災地への支援活動を行った。今後は地域社会の子どもたちへの支援を軸に、より良い地域づくりにつながる活動を展開したいという。

「Ksプロジェクト」は3月16日、ローソクの火の小さなあかりの中で発足した。場所は小作の居酒屋。仲間の加藤諭さんの誕生日を祝い楽しく飲もうという会で、60人ほどが参加した。だが、当日は福島第一原発の事故を受け、東電管内で初の計画停電が実施された日だった。

30代を中心に20代から40代。多かれ少なかれ子どものころにバブルの時代を経験した。停電なんて台風が来ても起こらない。暗い夜を知らずに育った。ローソクの火でもこんなに明るいのかと感じ始めたころ、連日報道される被災地の惨状に、誰とはなしに「何かできないか」という声が上がった。被災地の子どもたちのために立ち上がることに誰も異論はなかった。

KsのKは、時代が求める絆、幸福、感謝、感激、感動、希望、教育、環境などを表す。これをキーワードに地域社会の中であらゆることに取り組みKsの実現を目指していく。失敗を恐れずに速やかに行動すること、社会に対して常にオープンで透明であることなども確認した。

「がんばろう! 東北ー青梅」をスローガンにすぐに募金活動を始めた。集まった義援金と物資はメンバーが宮城県亘理町や新地町に赴き、役場や避難所に直接届けた。

今後は被災地とともに地元西多摩に目を向け、9月には青梅市で子ども祭りを開催する。加藤諭さんとともに共同代表を務める小山洋一さんは「子どもたちの未来のために被災地も、支える側も元気を出さなくては」としっかり前を向く。

7月19日には青梅ゴルフ倶楽部でチャリティーコンペを開く。多くの人の参加を呼びかけている。問い合わせは0428(31)2700へ。

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