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源流、霞池の伝説

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霞川の源流の1つに青梅市根ケ布の曹洞宗の名刹、天寧寺の裏庭にある霞池がある。流れ出た水は霞川から入間川となり、やがて名栗川と合流し荒川に注ぐ。

樹木に囲まれた霞池の広さは意外に大きく、幅が20㍍、奥行きが80㍍にも及ぶ。底には泥がたまっていて、水はにごっている。池というよりは沼といった方が適切だ。

寺には「天寧寺の七不思議」といわれる伝説が残っていて、霞池にまつわるものもある。東青梅駅の家具店「宝屋」の先代、故小沢確次さんが1965(昭和40)年に出版した「多摩周辺奇談と伝説」(大多摩新報社)に詳しい。

それによると、霞池の底は近くの虎柏神社の下まで続いていて、さらには瑞穂町の狭山ケ池にもつながっているのだという。

雌雄2頭の竜神がつながっている池底を往復し、旧暦7月26日の虎柏神社祭礼の前夜には神社横の大木の陰で、一夜の逢瀬を楽しんだという。これを狭山ケ池の雄竜が来るので「お殿入り」と言ったという。

小沢さんによると、2つの池が続いているのは実に理論的で、天寧寺がある根ケ布はもとより、東方面の師岡、野上、新町の地下水は、一部が今井の水窪に出るほかは、すべて瑞穂町の長岡新田、狭山ヶ池、二本木方面に流れているという。

池にはかつて3尺以上のコイが多くいたが、明治末期の大干ばつで死に、残ったものも終戦前後に食料として供出されてしまったという。

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