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年に一度のチャンス! 秋の文化財特別公開(東京文化財ウィーク)【街プレ倶楽部 西多摩歳時記】

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恒例の「東京文化財ウィーク」が10月25日(土)から11月3日(月、文化の日)の期間催され、88件の都内文化財特別公開が行われる。東京都のホームページに情報が公開されている。この中から、西多摩及びその周辺での注目すべき公開文化財を紹介する。場所の詳細は街プレ倶楽部サイト参照方。

 

公開文化財 公開日 公開時間 住所
福島家住宅 10/26、11/1~3 10:00~15:00 青梅市沢井2-720
小机家住宅 10/25~27、10/31~11/3 11:00~17:30 あきる野市三内490
大日堂大日如来坐像、他 11/3 10:00, 14:00の2回 昭島市拝島町1-10-14
正福寺地蔵堂 11/3 10:00~16:00 東村山市野口町4-6-1

 

●福島家住宅は茅・杉皮葺き屋根が美しい入母屋造りで、江戸時代の格式高い家の造り。都指定有形文化財。福島家は江戸初期より沢井村下分の名主を代々勤めた。江戸後期から幕末にかけ、青梅材(材木)を運搬する「筏師(いかだし)」の三田村42カ村元締めとして、指導的立場にあった。福島家のルーツは甲斐武田氏臣下という。

福島家住宅

 

●小机家住宅は、洋風列柱廊やバルコニーが美しい、明治時代の和様折衷の建物。木造2階建て土蔵造り。都指定有形文化財。小机家は江戸後期に山林業で財を成した。明治初期、第7代当主が商取引で文明開化の銀座煉瓦街を訪れ、そこで見た洋風建築に触発されてこの邸宅を作ったといわれる。小机家は、明治~大正期の当主小机三造が町長の岸忠左衛門と組み、五日市に電気を引き、水力発電所を作り、五日市鉄道を敷設に尽力したことで知られる。

 

小机家住宅

 

●大日堂内陣の大厨子に安置された大日如来坐像を中心とした三尊。都指定有形文化財。大日如来坐像、釈迦如来坐像は藤原時代の作、阿弥陀如来坐像は元禄時代の作。大日堂は平安中期の創建で、現在の建物は安土桃山時代のものと考えられている。大日堂は多摩川上流の仏像が大洪水のため流れ着いたのを安置したのが始まりとされ、この仏像を村人が拝んだことから拝島という地名が発祥したといわれる。対岸の滝山城攻めにあたり、武田信玄がここに本陣を置いた。

大日堂

●正福寺地蔵堂は東京都にある二つの国宝建造物のうちの一つで、木造建造物では唯一。入母屋造、杮葺(こけらぶき)、裳階(もこし)付きの美しい姿。室町時代のもの。同時代の鎌倉円覚寺舎利殿とともに日本における禅宗様(唐様)建築の代表的遺構。その内部が公開される。千体地蔵の別名のとおり多数の地蔵が安置されている。

正福寺地蔵堂

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