市毛良枝さんらも参列 御岳山とのゆかり深く
青梅市の御岳登山鉄道(仲田美治社長)のケーブルカー御岳山駅敷地内で先月27日、昨年10月に亡くなった世界的登山家で御岳山とゆかりの深い田部井淳子さん(享年77)の「顕彰プレート竣工祭除幕式」が行われた。
式典には田部井さんの夫の政伸さん(76)、息子の進也さん(39)をはじめ、日本山岳協会の神﨑忠男前会長、俳優で友人の市毛良枝さん、浜中啓一青梅市長、地元商店会役員ら約30人が参列した。多くの田部井ファンが式典を見守った。
施主の仲田社長(60)は「田部井さんと御岳山との思い出を語り継いでいきたいという思いからプレートを建てた」とあいさつ。夫の政伸さんは「カミさんは御岳山が気に入っていた。このプレートを一人でも多くの人が見ればカミさんは喜ぶ」と感謝した。
式典は武蔵御嶽神社の斎主、馬場克巳さんの神事により厳粛に執り行われ、プレートが除幕された。
顕彰プレートは青空が描かれたバックボードを背に高さ1㍍、幅70㌢ほどのステンレス製。田部井さんの笑顔と田部井さんと御岳山との縁を記した言葉が英語と日本語で刻まれている。福島県出身の田部井さんが東京で最初に登った山が青梅市の御岳山である。
市内新町から来た高野賀津子さん(77)は「年も同年齢で田部井さんのファンだった」とやや早すぎる死を悼んでいた。