~東京の森から~ 東京チェンソーズ檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
皆さまのもとへ森をお届け木を丸ごと1本、余すことなく使用
今年も東京チェンソーズ社有林での伐採・搬出が始まりました。担当するのは昨シーズンに引き続いての飯塚・伏見コンビ。冬場はまったく日が差さない北斜面の現場で、60年生のスギ・ヒノキ約100本を運び出します。
伐採した木の多くはTOKYO WOOD普及協会へ。同協会は林業〜製材・プレカット〜工務店がひとつになったグループで、東京にTOKYO WOODブランドの住宅を建築しています。弊社の木も家になっています。ただ、建築材ですので規格があり、そこから外れるものも。
しかし、そうしたものにもちゃんと行き先はあり、フローリングや什器など内装材となるべく、こちらは木工の業者さんへと。
じつは、さらにそこからも外れるものがあります。
たとえば、枝や葉、幹でも細いものなど。同じ1本の木ですから、これらも活かしてやりたいとずっと考えていました。
それがかたちとなったのが「森デリバリー」です。森デリバリーはこうした枝・葉を、皆さまのもとへお届け。自然素材のグリーンとして生活に取り入れてもらうことで、山に出かけなくても、森林の息吹が感じられるのではと思います。また、もうひとつ山にはいいこともあって、それは景観が綺麗になること。従来は「使えない」枝・葉は山に置き去りにされ、そのため伐採跡地は雑多な雰囲気を醸し出していたのですが、その解消にもなります。
このところ弊社社有林への見学者が多くなりました。東京の木に関心のある方がますます増えているように思います。先日はこの冬一番の寒さのなか、都内の幼稚園から先生・園児合わせて200人の団体がお見えになりました。木のふるさとを見て、いろいろ感じてくれてたら嬉しいです。