Presented by 東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様に
お届けする東京グリーンプレス!毎日、西多摩の山々で暮らす
僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
木造住宅と環境との関係
地産地消が環境保全に効果的
最近、こんな話を聞きました。「木の家に住むことは環境を守ることにも繋がるんですよ」。もう少し細かくいうと、「地域材を使った木の家に住むと…」です。ん、どういうこと?今回は木造住宅と環境についてお話をしたいと思います。
近年問題になっている気候変動。とくに地球温暖化。その原因になっているのが二酸化炭素などの温室効果ガスです。森林は光合成によって二酸化炭素を吸収、炭素として貯蔵することで、その防止に役立っています。
そしてこの炭素は伐採されたあとも空中に放出されることはなく、燃やされないかぎり固定されたまま。つまり、製材されて家になったり、家具になっても炭素を固定したままなのです。木造の家に長く住む
ことは、地球温暖化の防止にもなるといえそうです。
しかし、どんな木の家でもいいかというと、そうではありません。
日本の木材自給率は34%(平成28 年)。つまり、半分以上を輸入に頼っているのが現状です。
外材は輸送時の燃料消費によって、環境に負荷をかけています。輸送燃料のほとんどが重油などの化石燃料であり、それを燃やすことで、温室効果ガスを輩出。木材輸入がどれくらい環境に負荷をかけたかは「ウッドマイレージ」(輸送量×輸送距離)という指標を使って説明できるそうです。それによると日本は欧米諸国の数倍も環境に負荷をかけているとされます。
これを減らすにはどうしたらいいのか。輸送距離の短い国産材を使うこと、さらにはもっと短い地域材を使うこと。やはり地産地消がいいようです。
最後にお知らせです。弊社も会員である(一社)TOKYO WOOD普及協会のモデルハウスが4月21日(土)オープンします(三鷹市・朝日新聞総合住宅展示場ハウジングプラザ第一会場)。これは東京都の「木の香る多摩産材住宅普及事業」の採択を受けて建てたもので、東京の木をふんだんに使用しています。多摩産材のPRコーナーもありますので、東京の環境を考えるきっかけになりそうです。