あきる野出身の堀さん 飼育から製造まで
あきる野市入野出身の堀周さん(29、八王子市)は、飼育から製造まで自身で手がけたヤギのチーズを発売した。今年11月に生活・製造拠点を養沢に移し、本格的にチーズ製造を始める予定。先月30日、養沢センターであった「ホタルの夕べ」の農産物直売コーナーで、地域住民へのあいさつも兼ねてチーズの試食販売をした。
チーズは臭みが少なく、食べやすいのが特徴だ。脱水ヨーグルトに近い爽やかな食味のフレッシュタイプと、ヤギ乳特有の独特の風味がある熟成タイプの2種。いずれも勤務先の磯沼ミルクファーム(八王子市小比企町)で飼育するヤギのミーちゃんの乳から作った。
堀さんは2016年〜18年、北海道の農事組合法人「共働学舎」に勤務。牛のチーズの製造に携わり、ノウハウを覚えた。農業で自立する道を模索する中、初期投資や飼料調達などの面で牛より飼育のハードルが低いヤギに目をつけた。チーズは収益性が高く、特にヤギのチーズは日本ではまだ珍しいことも魅力に感じたという。
チーズはヤギの乳が搾れる秋までの限定販売。磯沼ミルクファームでフレッシュタイプ500円、熟成タイプ950円(100㌘税込み価格)で販売中。