~東京の森から~
東京チェンソーズ林業家集団「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
小・中学校教諭が林業の現場見学
森林教育や木育の一助に
小学校・中学校の先生方10数人が、先日弊社の社有林を見学しました。これまでも学校の先生が林業の現場を見学したいと、弊社を訪ねることは何度かありましたが、これだけの人数が揃うのは初めてです。
小学校では、林業や檜原村について学ぶ授業があります。中学校では職業選びに関する時間があるとのことです。こうしたことなどから関心をもって、今回の参加となったようです。限られた時間ではありますが、多くを見て、それぞれの学校での授業に活かしていただけたらと思いました。
初めに見学したのは、下刈りの現場。林業の作業を見るのは初めてという方ばかりです。スタッフの伏見が作業を抜けて、下刈りの目的や作業方法、危険要因や服装・装備について説明しました。
下刈りは木を育てるに当たっては欠かせない作業です。草を刈り、植えた木に日光が十分当たるようにします。炎天下の作業となるため、林業ではもっとも苛酷とされるものですが、作業後のすっくと立った苗木を見ると気持ちがいいものです。
一方で、暑さからの熱中症やハチ刺されという危険が多く潜んでいる作業でもあります。とくにハチに関しては、スズメバチやアシナガバチに、誰かしらが毎日のように刺されるという現実。しっかりした対策が必要だと、改めて思いました。
お昼はそのまま林内に残り、昼食をとりながらの意見交換。
なぜ林業を選んだのかという話から、森林認証や後継者問題についてまで幅広い話題が出ました。私たちが先生方を通じて子どもたちに伝えたいことは、林業は厳しい面もありますが、それ以上にやりがいのある楽しい仕事だということ。2年目の吉田が「身体がきついこともあるが、仕事は楽しい。小中学生には、やってみてもいいのではといいたい」と話していました。林業が、職業を選ぶ際の候補に上がってくれるといいのですが。
午後は11月にオープンする檜原村のおもちゃ等の工房や製材所、弊社「森デリバリー」工房を見学。山にあった木が姿を変えて、皆さまの暮らしに関わって行く、そうしたことも見ていただけました。
この取り組みは、今後も機会がありましたら続けて行きたいものです。