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にしたま。この人に会いたい。

コラム

執筆協力:市民ライターKさん

昭島の深層地下水から、新たな特産物が生まれつつある。今回は、クラフトビール醸造に取組む、千田恭弘さんに会いに行った。

イサナブルーイング 千田 恭弘さん

「オーナーが理系だから…、なんて理由で応募してきた女性スタッフもいますよ(笑)」。機械メーカー、半導体、航空宇宙関連と、エンジニアとしてキャリアを積んだ千田さんが、ビール醸造を始める原点は、スターバックスでの体験。アルバイト中、「卒業したら社員になるんだよね」と、周囲から言われるほど没頭して働いた。コーヒーがコミュニケーションツールとなり、お客様も自分も喜びになること。この体感が根本にあるという。

しかし目指していたのはエンジニアの世界。社会人になった後も、カフェだけに留まらず、焙煎所にも通うほど珈琲の世界にのめりこんでいった。「本に載っていたという理由で、英国のビアパブを回りました。とても雰囲気が良くて、そこで出会ったビールの世界が良いなぁ、と」。

英国を訪れたのが2016年。翌年には国内ブルワリーを回り、2018年には、現在の「イサナブルーイング」を立ち上げた。穏やかな雰囲気と、人懐っこい笑顔の中には、エンジニアとしてこだわりや自信もあったのではないだろうか。「昭島には、モノづくり企業が多くて、理系のお客様が多いんです。先日は私のキャリアを面白がっていただき、ある企業で社内報にも載りました。」と千田さんは笑顔で話す。

ビール醸造は、香り、味を作り出す仕事。それには実験と開発は欠かせない。そこにも千田さんのエンジニア魂が生きている。次の展開について質問すると、「第二醸造所と、直営のビアバーを出したい」と意気込む。自らが作り出すビールの種類を増やし、更に美味しさを引立てる料理も提供できたなら、とても素敵な空間になるに違いない。ブランド名にもなっている「イサナ」(勇魚)にまつわる昭島に人が集い、語らう素敵な場所として。

イサナブルーイング

昭島市昭和町2‒7-15

☎050-5326-2960

コラム執筆者

市民ライターKさん

西多摩を中心に熱い思いを持って地域で活躍され、地域に愛され続ける人々が数多くいます。
そんな人々をクローズアップするコラム「にしたま この人に会いたい」。
街プレ紙面を通じ、皆さまのご近所にいる素敵な方々との出会いの場を作ってまいります。

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