「官民共に手を携え、この社会変革・苦境を乗り越える」
コロナ禍で西多摩の観光産業は大きな打撃を受けている。
奥多摩・御岳をフィールドに活動する土屋さんが、今年5月の選挙で当選した師岡奥多摩町長に、今後のビジョンについて聞いてみた。
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師岡 伸公 町長
衆議院議員公設第一秘書、町議会議員、副議長、議長、都町村議会議長会会長を歴任。今年5月、町長に当選。インタビュアー
土屋 一昭さん
御岳を拠点に、森の演出家としてテレビなど数多くのメディアに出演。全国の地方創生事業に携わる。奥多摩町認定の森林セラピーアシスターの第一号でもある。
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土屋「奥多摩の観光産業について今後どうお考えですか?」
町長「色々な価値観がある中、まず今ある財産を見直すことが大切。豊かな森林、河川があり、そこに何を求めて来られているのか。高尾山はハイヒールでも行けますが、奥多摩はスニーカーや登山靴が必要。『わざわざ奥多摩に行く』という喜びを作ることが大切だと考えています」
土屋「具体的にお考えのことはありますか?」
町長「テレワークが進む中、都心部の方の働き方も変わっていっています。その中で、企業のサテライトオフィス誘致の可能性を感じています。他にも趣味の釣り1つとっても、愛好家を集めるためには多摩川流域の自治体と連携し、河川の環境整備が欠かせない。それができれば釣りという1つのジャンルでも、大きな口コミを起こすことはできます。1つ1つ、奥多摩ファンを集め、交流人口を増やし、町一体となって『ウエルカム』を感じてもらえる施策を行っていきたいと考えております」
土屋「コロナ後の社会変革に対してのお考えを教えてください」
町長「大きな変革をするためには、役場職員の意識を大きく変えていくことが必要で、これまで以上に民間の力を取り入れ、官と民が共に手を携えて取り組むことが求められます。首長としてもトップセールスで動き、都心部などにも積極的にPRをしていきたい。行政も町民も事業者も一体となって取り組んで、この苦境を乗り越えていくために尽力したいと考えています」
土屋「本日はありがとうございました。今後のご活躍、期待しています」