~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
冬は伐採のシーズン
檜原村は村産材での建設ラッシュ
冬になって、西多摩地域では連日のようにチェンソーの音が響いていることかと思います。この時期は伐採シーズン。木が水を吸わなくなったこの季節が、木を伐る仕事の適期なのです。
水を吸わないと、倒したあとも腐りにくく、かつ、運び出すにも軽いといいことずくめ。春の植栽、夏の下刈りを経て、この時期、チェンソーのエンジン音を聞くと、ああ、冬が来たなと感じます。あと、燃料である混合ガソリン、潤滑油となるチェーンオイルの匂いも木こり的にはいいですね。
檜原村・小沢の現場はスギやヒノキ、サワラの針葉樹のほか、コナラ、ミズナラ等の広葉樹も。一部、切り捨てするものもありますが、残りは集材・搬出します。作業としては、まずは伐採です。
この現場で伐採を担当するのは、思(おもい)君、城定君の2名。思君は和歌山や山梨で経験を積んで今年弊社に途中入社の10年選手。城定君は今年が5年目。今年春に退社・独立した佐田君の下でやっていたので、伐採現場は慣れています。集材は後日やるので、いまは伐るだけ。2人とも流れるように作業します。声はあまり掛けないのですが、横目でちらちら見たり、気配を感じて動いているようです。
現場の下には小沢の集落と、来年完成予定で建設中の焼酎工場が見えます。焼酎工場は村の特産であるじゃがいもを原料にした焼酎を作る工場で、建物も檜原の木で作られています。角度的に見えないですが、近くには、こちらも檜原の木で建設中の檜原森のおもちゃ美術館も。こちらは来年開館予定です。檜原村は地場の木材を使った建物の建設ラッシュの様相です。
今回の現場から出る木材はいまのところ、その大半を市場に出す予定。市場とは日の出町の多摩木材センターのことで、こちらで月に2回、原木の市が立ちます。一般の方は馴染みのないところとなりますが、木材も魚などと同じように競りで売買されるんですよ。
【正月飾りづくりのイベント開催】
さて、最後になりますが、もうじきお正月。来年3月まで毎週開催のモリパークアウトドアヴィレッジでのイベント、今週末(12月26日、27日)は正月飾りを作ります。自然素材でできたお飾りで新年を迎えてみてはいかがでしょう。お申し込みは当日会場でできます。