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コラム

どこにでもいた生き物が…

今年、11年ぶりに改定された『東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)2020年版』(以下、東京都レッドリスト)が公表されました。

レッドリストとは絶滅の危険性が高い動植物を掲載したリストで、環境省や各都道府県で作成されています。

1998年には東京都がメダカ(現ミナミメダカ)を急激に減少している種として公表し、翌年には環境庁のレッドリストに記載され、多くのメディアに取り上げられました。

今回は新たにドジョウやギンブナ、オイカワが記載。

ドジョウは水田の消失などの生息場所の悪化により、ギンブナやオイカワは放流由来の個体との交雑などで在来系統の個体が見られなくなる可能性があるために選定されました。

ドジョウ(下)アブラハヤ(上)

ギンブナ

オイカワ

ヤマメやイワナ釣りの外道(対象魚以外の魚)とされてきたアブラハヤは、西日本から移入したタカハヤとの置き換わりが著しく、多摩川上流域では壊滅的な状況に。ミナミメダカやカジカ大卵型は前回の公表(2010年版)よりも絶滅危惧のレベルが上がりました。

このように「どこにでも普通に生息していた種」が「希少種」になる現況。

そのことを多くの人が気づかない現況から、「私たちは自然環境について真剣に考えるべき時が来ている」と思います。

コラム執筆者

宮田 浩

エコツーリズム・グリーンツーリズムなどに携わり現在は年間を通じ、御岳や奥多摩などを中心としたツアーガイドなど数多く行う、川と森を案内するスペシャリスト。

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