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森と川のプロたちと歩く Tokyo Mountain

コラム

ご愛読、ありがとうございました

2018年8月より執筆してきましたが今号が最後の執筆となりました。学生時代は愛媛県と北海道で過ごし、その後は愛媛県でグリーンツーリズムとエコツーリズムの仕事に関わり、2012年に東京へ戻ってきました。御岳ビジターセンターと高尾ビジターセンターの解説員として毎日東京の山に接したことで「東京の自然は素晴らしい」、「地方にも負けない自然の魅力がある」ということを実感しました。

ところが来山される方は登山誌やSNS等に掲載されている情報を基に人気コースをただ歩かれている方が多く、東京の自然の素晴らしさに気づいていないことに、もどかしさを感じながら日々過ごしていました。そして自然に目を向けると、ニホンジカやニホンカモシカによる地域植生の食害、多発する記録的な豪雨や気温上昇等の気候変動、ナラ枯れの蔓延、加えて高尾山ではムササビ観察のマナーが問題となっています。

このような状況もあり5年前から「川と森の案内人」としてガイド業を始め、東京の川と森を舞台に様々なテーマでツアーを実施してきました。途中コロナ禍により中断をはさみましたが、今後も「自然の楽しさ」、「自然環境のことを知る糸口」を基に、参加者同士が「ツアーに参加するとつながりが生まれて楽しい」と共感できるツアーを展開していきたいと思います。この4年間、ご愛読ありがとうございました。そして新年から始まる新たな東京マウンテンにもご期待ください。

 

 

コラム執筆者

宮田 浩

エコツーリズム・グリーンツーリズムなどに携わり現在は年間を通じ、御岳や奥多摩などを中心としたツアーガイドなど数多く行う、川と森を案内するスペシャリスト。

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