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コラム

「赤ちゃんのよちよち歩き」人としての大切な“本能”に目覚める時?

日本国内で、猛禽類にさらわれるケースもあったようですのでご注意を

以前、リードを外された小型犬をこちらの里山で見かけました。初めの内は戸惑っていたのですが、畦道を走ることや小川に橋があることを理解し、凄いスピードで走り回り始めました。とても嬉しそうで、自信に満ち溢れていました。封印されていた犬としての本能が、こうした環境の中に放たれたことで目覚めたのでしょう。

「よちよち歩き」の幼子にも同じようなことが。丸太の橋の上で立ちすくんでいる子に、先日会いました。そっと手を繋いで一緒に渡ると、添える手を指一本、草一本に変えて何度も握り返し、凄く嬉しそうで、満足した様子。こうした経験から、未知のものに向かっていく意欲が生まれ育つのだと思います。

足の裏で地面をキャッチして、身体のバランスを調整することは、大変な脳の働き。自然の中で脳を覚醒させ、育てることは、子どもの未来にとって大事なのです。小学生になって好きな遊びを見つけたら、ダメ出しをしないのは勿論のこと、一切の「助言をしない」こと。それが、子どもの身体に本当の意欲を培養するというのが、教職員として現場を見てきた、私の経験的実感です。

しかし実情は、好きな遊びが「スマホやゲーム」という話も先日聞きました。よちよち歩きの時期、この地域ならではの里山遊びの良さを改めて、大切にしてほしいと思います。

こうした里山は、子どもたちの何よりの学習の場です

コラム執筆者

橋本勉

長年、教育現場に立ち、時代と共に変わる子どもたちを見てきました。日本の子どもたち体の中に意欲の根っこを培養することが、とても大切だと思う元教員です。

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