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昭島駅から1分。話題の横丁にシェフがいた

昭島駅南口。ロータリーから少し離れたところに不思議な建物がある。小さなブースが並ぶ場所は「横丁」の雰囲気。居酒屋、唐揚げ屋、たこ焼き屋などが入っている。今回紹介するのは、その一番奥の、隠れ家的な「カレー食堂」だ。

ありそうでなかった欧風カレー

「お客様との会話も楽しみ」と「カレー食堂」稲葉貴文さん

4月にオープンしたばかりの店舗は、オーナーシェフがひとりで切り盛りしている。「ここなら、周りのお店の方々も本当に親切で、奥まっていますが静かさも気に入っています」。

カレー店は競争も激しい中、「欧風カレーやスパイスカレーのお店は、あまりなかった」。カレールーは、奥深い味わいで何重にも手間がかかっていることがうかがえる。シェフの一押しは自ら看板メニューと太鼓判を押す「黒胡椒ビーフカレー」。ビーフは口の中でとろけるほどに柔らかく、黒胡椒と相まってやみつきになるという味わい。

他のカレー店と最も異なるのは、トッピングの充実。レギュラーメニューから素材によって期間限定で提供されるものなど、何を頼もうかと悩んでしまう。カレーとトッピングはシェフが自ら5〜6時間かけて仕込んでいるそうで、特に夜の時間帯は軽めのつまみとして単品でも注文する方が増えているという。

また「スパイスカレーにはクラフトビールが合う」というこだわりから、シェフ自らが選ぶ2種類のビールを楽しめる。「お客様の予想を超える味を提供したい」という、シェフの思い入れが毎日楽しめる。

創作メニューが何より楽しみ。

なぜトッピングがこんなに豊富なのか。それはシェフ自身が長年フレンチの世界で、結婚式・宴会・レストランとあらゆる食の現場を体験してきたからこそ。ランチだけでなく、夕食やテイクアウトにもピッタリのメニューが続々とラインナップされている。

「調理以外にやらなければならないことが、思ったよりたくさんあります」。1人で営業するのには苦労が絶えない。だが忙しい中でも、こまめに仕込み風景や、トッピングメニューの情報をSNSにアップする。今後の展開などについて聞くと、「お客さまにとって良いお店であって、必要とされる存在になりたい」と真摯な眼差しで答えていた。

トッピングに悩んだらシェフに相談

コラム執筆者

市民ライターKさん

西多摩を中心に熱い思いを持って地域で活躍され、地域に愛され続ける人々が数多くいます。
そんな人々をクローズアップするコラム「にしたま この人に会いたい」。
街プレ紙面を通じ、皆さまのご近所にいる素敵な方々との出会いの場を作ってまいります。

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